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【名古屋オフィス開設秘話】8ヶ所目の地方拠点として、新たな領域の開拓に挑む。

2024年4月に開設された名古屋オフィス。ものづくりが盛んな地域特性もあり、製造分野のDXを加速させる存在として期待されています。その開設に携わった櫻下さんに、オフィス開設の経緯や今後の展望について伺いました。


名古屋オフィス立ち上げの経緯について

-メンバーズにはいくつの拠点があるのでしょうか?

現在8ヶ所の地方拠点があり(首都圏の拠点を除く)、名古屋はその中でもっとも新しい拠点です。震災の復興支援の一環として開設された仙台オフィス、地方在住のクリエイターの活躍の場として開設された北九州オフィスなど、私自身もこれまで名古屋を含む4拠点の立ち上げに携わってきました。

-どんな経緯で、オフィスの立ち上げに至ったのですか?

メンバーズのクライアント企業の一つ、自動車関連のIT企業との連携を強化することが大きな目的です。これまでも、同社の東京支社のプロジェクトにはメンバーズから総勢38名(2024年3月末時点)のデジタルクリエイターが参画してきました。今回、名古屋本社からも常駐のニーズをいただき、より近い距離で、直接ご支援を行っていく目的で拠点の開設に至りました。連携をより密に図ることで、新規サービスやプロダクトの開発を加速させていきます。

-具体的には、どんなプロジェクトが進んでいるのでしょうか?

複数のプロジェクトが進行中ですが、私がメインで携わっているのはサービス企画です。クライアントが展開しているコアサービスの技術やメソッドを活用し、新しい領域と結びつけてサービスを生み出す。そのプロセスにリサーチやプロジェクト推進という形で携わっています。週に一度、クライアント先でミーティングをしながら進めているのですが、遠隔ではなく、お客様と直接顔を合わせて仕事をするメリットはやはり大きいと感じますね。

例えば、「聞きたいことをその場で確認できる」というのは、効率化に直結します。また、私が行っている企画業務では、クライアントが持っているイメージをいかに掴みとるかも重要です。やはりその「場」の空気が持つ情報量というのはとても多くて、相手の細かなニュアンスを汲みとる意味でも、同じ空間で話をすることはプロジェクトのスムーズな進行につながっていると感じます。

もう一つは、純粋にクライアントと仲良くなれますね。先日は、クライアントが社内イベントとして開催したバーベキューにも呼んでいただきました。そこでは普段接点のない部長クラスの方にもフラットに話しかけていただき、「しっかり受け入れてもらえているんだな」と思えたことも嬉しかったです。

名古屋オフィスの今と、今後の展望

-まず、現在の名古屋オフィスについて教えてください

現在は「仮オフィス」としてシェアオフィスに入居し、広めの会議室ほどの空間に5名が勤務しています。愛知県出身のメンバーが多く、みんな「地元を盛り上げたい」という思いが強いですね。

オフィスの開設から半年ほどが経ち(取材時)、最近は地元の企業との関係構築・新規開拓にも力を入れ始めています。先日も東海エリア(愛知・岐阜・三重)の大規模な展示会に出展する機会があったのですが、3日間で目標数をはるかに超える名刺交換ができ、想像以上の手応えを得ることができました。今後は、新しい企業様から引き合いがあった時にきちんと提案ができるよう、組織の規模・質の両方を整えていくことが目標です。現在のシェアオフィスから、本オフィスに移転することを目指し、今のプロジェクトでしっかり収益化を図っていきます。

-今後は、どんな領域への拡販を目指していますか?

ものづくりの盛んな愛知県には、自動車関連のメーカーをはじめ製造系の企業がたくさんあります。現在のクライアント内でも支援領域を広げていきたいですが、それと並行して、今後は多種多様なメーカーのニーズにも応えていきたいと考えています。

これには、「拡販」という以外にも大きな目的があります。それは、メーカーの多い土地柄を活かし、製造分野におけるDXのノウハウを確立していくこと。というのも、これまでメンバーズがDXをご支援してきた企業は、金融系が多くを占めていました。今後、新たに製造系のノウハウを全社に展開することで、メンバーズとしてメーカー各社をご支援していくこともできますし、そこから新しいビジネスにつなげていける可能性も充分にあると思っています。まだまだ最初の一歩を踏み出したばかりですが、中長期的な視点で目指していきたいですね。

東海エリアにおいても、製造工程のデジタル化に取り組んでいる企業は大手・中小を問わずたくさんあります。困っている担当者、助けてほしい現場があれば、今後どんどん支援していきたいですね。そういった意味で、今後入社いただく方には、「Web」に限らず、広く「ものづくり」に興味を持ってもらえたら嬉しいです。これまで何かしらWebの仕事に携わってきた方たちは、きっと「つくる」ことへの興味・関心も高いと思います。そこから広げて「ものづくり」という分野で知識を深め、支援の仕方を探っていけると、一緒に面白い仕事ができるんじゃないかなと思っています。

オフィスの雰囲気について

-現在は5名体制ということですが、オフィスはどんな雰囲気ですか?

一言で言うと、落ち着いた雰囲気ですね。これまで賑やかな拠点を渡ってきた身としては、少しうるさいくらいがちょうど良いのですが…(笑)。メンバー構成としては、入社2年目の若手から12年目の私まで幅広く、今はどちらかというとベテランの割合が高め。一人ひとりが自立した、大人の組織です。

一方で、メンバー間のコミュニケーションも大切にしています。出社日が重なった時にはランチに行くことも多いですね。また、会社から支給される活動費を使って、月に1回、終業後にご飯を食べに行く会も開いています。この会は毎回盛り上がり、遅い時間まで続くのですが、遠方から通っている拠点長もいつも終電ギリギリまで付き合ってくれて…。濃い関係性を築けているのも、お互いの顔を見渡せる「今」の規模感ならではかもしれません。

名古屋オフィスの皆さん

-「こんな人と働きたい」という人物像があれば教えてください

重視するのは、意欲の部分。「こんなことに挑戦したい」「こんな自分になりたい」という強い思いのある方に来てほしいですね。

というのも今の名古屋オフィスは、まだ“まっさら”な組織です。どんな方向にでも一筆目を書ける、そんなタイミングだからこそ、大切にしたいのがチャレンジ精神。今後は、新しいお客様とプロジェクトを立ち上げることもできますし、新たな企業を自ら開拓していくこともできます。案件以外でも、例えば地域が行うクリーンイベントに拠点として参加する、というところから挑戦しても良いかもしれませんね。小さなことでも、やり切ることで一つ成功体験を得ることができます。成功体験を積むことで、個人も組織も成長していける。そんな拠点でありたいですし、我々ベテランも若手の挑戦をどんどん後押ししていきたいと思っています。

今は5人で、「どんな拠点にしていこうか」と構想を練っている段階です。今後は、新たに入社される方とも一緒に、拠点の「これから」を作っていきたいですね。人数が増えていくことで、組織づくりのアイディアも生まれやすくなりますし、何より挑戦できることの幅も格段に広がっていきます。東海エリアに根差し、地域の企業に広く貢献していける。そんな拠点になれるよう、立ち上げ期の今を一緒に盛り上げていけることを楽しみにしています。

編集後記

メンバーズの主要拠点の一つとして、スタートを切ったタイミングでの今回のインタビュー。5名とまだまだ小規模ながら、それぞれが名古屋を盛り上げたいという思いで主体的に組織に関わっている様子が印象的でした。特に製造業は、愛知県においては非常に裾野の広い分野。地域の一大産業をさまざまな側面から支援する、名古屋拠点のこれからに大きな可能性を感じた取材となりました。

取材・文/増田 雅美
写真/谷貝 玲


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