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アジャイル開発×UXUIデザインで価値を出す方法① | UIデザイナーに聞く

こんにちは、メンバーズのUXデザイナーの田畑です。

UXデザイナーチームのメンバーにインタビューをしていく連載の第一弾です。

今回は現在メンバーズのUIデザイナーとして活躍している筆谷さんに、「アジャイル開発チームの中でデザイナーとしてどう価値を出しているのか」を中心に話をお伺いしました。

※この記事は2022年11月に執筆されました。記事内の情報は当時のものです。当社は2023年4月付で、EMCカンパニー、 メンバーズキャリアカンパニー、 メンバーズエッジカンパニー、ビジネスプラットフォームカンパニーの4カンパニーを統合し本部制を導入しています。

インタビュー内容

  • 案件の概要

  • UXUIデザインの進め方について

  • UIデザイナーがアジャイル開発のスクラムチームに円滑に入る方法

下記に当てはまる方はぜひ読んで、ノウハウを参考にしてみてください!

  • アジャイル開発チームに参画しているUXUIデザイナー

  • UXUIに興味のあるエンジニア

  • メンバーズに興味のある方

案件の概要

まず最初に職種を教えてください!

UIデザイナーとしてアジャイル開発の案件に入っています。

案件での役割を教えてください

役割としてはシニアUXUIデザイナーの指示のもとUI画面を作っていく対応をしています。

では次はチームについて教えてください。チーム全体では何人いますか

スクラムマスターとUXデザイナーが各1人ずつ、エンジニアが4人です。

アシスタントを含めるとUIデザイナーは2人、今現在はPO1人でお客様企業のメンバーです。

また、後方支援のカスタマーサクセスや営業にもチームをサポートしていただいています。

それぞれどのような役割を持っていますか

下記のような役割です。

  • エンジニア・・・開発がメイン

  • スクラムマスター・・・チームがちゃんと正常に運営されているかを見てくださっている

  • UIデザイナーとUXデザイナー・・・ユーザー体験・画面設計や画面制作といった手を動かすところ

設計フェーズの統括は誰がしていましたか

基本的にはUXデザイナーが推進している感じで、デザイン画面のワークショップなどはUIデザイナーが推進したりもします。

エンジニア、POとは設計ではどのような連携をしていましたか

エンジニアに対しては開発面の話(設計段階の開発面のところ)などを相談することもありますし、UIデザイナーだとその設計からどういうUIを作った方がいいのかみたいな相談事もありますね。

POはそもそも「どの要件をこのシステムに入れるか」や、要件を決めた後に「今回はどこまで開発するか」のような意思決定をする役割です。

チーム以外に重要な役割を持っている人はいましたか

お客様企業の関係者からスプリントレビューでFBをいただき、POが意見を拾ってスプリント内に入れるかを判断しています。

案件開始時にどれだけ要件が固まっていましたか

画面のプロトタイプがありました。そこから元のものを踏襲しつつスプリント0を経て柔軟に変わって行きました。

UXUIデザインの進め方について

どういうプロセスで作っていきましたか

まずはスプリント0をベースにエレベーターピッチでサービスの方向性をヒアリングし、ペルソナなどのユーザーモデリングをしながらユーザーストーリーマップを詳細化して機能を詰めていきました。

そこからは画面設計で、ラフスケッチの画面からPBIに落としてエンジニアに共有する流れです。

※スプリント0とは

アジャイル(スクラム)開発でスプリントを開始する前、つまり実開発に入る前の事前準備のためのフェーズをメンバーズエッジではスプリント0と呼んでいます。

スプリント0を実施する目的は、チームが構築された初期段階の立ち上がりをスムーズにすることです。

ドラッカー風エクササイズなどのチーミングをまず行い、その後にビジネスモデル・キャンバス、ペルソナ作成などの開発準備を1ヶ月程度行います。

誰が主導していましたか

スプリント0はスクラムマスター、ペルソナ・USM詳細はUXデザイナーが主導していました。

それぞれどのような価値がありましたか

それぞれというよりは段階を置くことに価値がありました。

ユーザー調査を行なっていますか

今回、ユーザーモデリングの際は時間の制限があったのと、お客様に知識があったのでそれを元に設計しました。

今は優先度を考えて後回しになっていますが、ユーザー調査は行った方がいいと思います。

今後、リリース・仮説検証の時に行う予定です。

今デザインプロセスをアジャイルに進める上でよかったことや課題点はありますか

よかったところはPOの協力があったことが大きいです。

スクラムイベントに参加してくださるので、意思疎通がしやすいですし、伝言ゲームになりません。

最初は発言が少ないチームだったんですが、時間が経過することで発言が多くなりました。

これをやったからいいUIができたというポイントはありますか
UIリファイメントが重要だと思います。

UIを見せながらこういう感じで進んでいくと説明するワークショップのことです。

ワークショップ前までにワイヤーフレームを作成しておき、POやエンジニアの意見を聞きます。

意見があったものは修正していくことで、後戻りが少なくなります。

流れとしてはワイヤーを作成してUIリファイメント、細かい画面を作っていきます。

機能の大きさによりますが重くなければ1週間で回していきます。

UIリファイメントは全員参加、UXデザイナーがファシリテーションをしてます。

こういったデザインワークショップを私がファシリテーションをすることもあって、その時はLEAN UXという本を参考にしてます。

※本の紹介

「「Lean UX」とは、リーン思考のユーザー体験設計(UXデザイン)プロセスです。リーン・スタートアップやアジャイル開発の原則をUXデザインに適用し、短期間でユーザーにとって最適なデザインとプロダクトを導きだします。」
ーAmazonサイトより

画面デザイン完了後にUXUIデザイナーが関わることはありますか

開発者が実装しながら疑問に思った点や、実装上の相談がある場合は話したりすることもあります。また、実装後にデザインが反映されているか確認します。

余白の大きさが違うなどの修正依頼を出すことがありますが、大きな修正はありません。

UIリファイメントで疑問点を潰しているためです。

UXUIデザイナーが関わることで、プロダクトの価値向上や魅力的なユーザー体験を提供することに貢献できている実感はありますか(1~10)

まだユーザーテストをしていないので確かめられていないという意味で、5ですかね。

話し合いをした上でみんなが納得しながら使いやすいものを作成しているので、価値向上に貢献していると思います。

また、UIデザイナーがスプリントに関わりながら作成するので、素早い対応が可能です。

1週間というスプリントの期間が早すぎるとは感じていません。

自分の作業スピードでは対応できているのかなと感じます。

デザイナーがスクラムチームとアジャイルに進めるには
何が一番効果的でしたか

毎朝POが1時間確認タイムをとってくださることが大きいですね。

前日困ったことがあれば次の日一問一答してくれます。

例えば、AとBで迷っているといった質問などが気軽にできます。

最初からお客さんの理解はありましたか

アジャイルについては経験がなさそうでしたが、前向き・協力的に対応いただけてます。

PO確認タイムをとってくださるようになったことがその例です。

最初はテキストでタスクを積んでいく形式でしたが、増えて管理が大変になったのでそれならということで、答えていく形式になりました。

UIデザイナーがアジャイル開発チームに入ることでどのような価値をお客様に提供できていると思いますか

エンジニアと一緒に作成することで戻りの少ないUIデザインを作成できます。

ユーザー調査をしたらそこから改善のサイクルが回せて価値を提供できると思います。

チームメンバーからこういう気遣いがあって嬉しかったというエピソードはありますか(例:漏れをカバーしてくれる等)

導入に案件前にエンジニアとオブジェクト志向UIデザインのワークショップをしたら、UIについてわかりやすく理解してもらえて好印象でした。

デザインは見た目だけのことを指すのではないということも伝わったと思います。

エンジニアとの共通言語としてOOUIはおすすめです。案件ではUIデザイナーとして頭の整理に使っています。

※OOUIについてはこちらの記事を参考にしてみてください!

今回は、アジャイルチームで活躍するUIデザイナーの筆谷さんにお話を聞いてみました。

UIリファイメントなどを通じて、POやエンジニアと共通認識を作りながら、早いサイクルのスプリントにも、後戻りが少ないスピーディーな開発を可能にしているということがわかりました。

次回はUXデザイナーにインタビューしてみる予定です。お楽しみに!

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