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自社とクライアントの垣根を超えて、チームで喜び合う。UXデザイナーとして忘れられない経験になりました。

新卒でメンバーズに入社した植木さん。もともと大学院で経済学を学び、
一冊の本との出会いからIT業界に飛び込みました。広告運用からマーケティング、デザイナーと様々な経歴をお持ちです。現在はUXデザイナーとしてクライアントのサービスのユーザー体験向上に関わる傍ら、メンバーズの人材育成にも携わっています。そんな植木さんにUXデザイナーとしての仕事や現在のやりがいについてインタビューしました。


IT社長の本との出会いから、インターネット業界で働くことを志した。

IT業界に興味を持ったのは、大学院在学中にサイバーエージェント社長の藤田晋さんの本と出会ったことがきっかけです。大学院では経済学を学んでおり、WEBやデザインについては学んできませんでしたが、漠然と「ネット領域って面白そう、IT業界で働きたい」という興味がわいたんです。その中でも特にネット広告の運用に携わりたいと考えていました。

藤田さんの本の影響を受けて、入社する企業は社長の人柄で決めようと思っていました。経営者が優秀であったり、人格者であったりする企業が伸びていくのだと考えたのです。そんな中、メンバーズの会社説明会で当時社長だった剣持さんと出会いました。就職活動中にいろいろな会社の社長の話を聞きましたが、剣持さんは別格でした。飾らず、自分の言葉で話す姿勢に感銘を受けましたね。質問に答えてもらい、学生相手によそ行きじゃない自然体で話してくれていたのが印象的でした。

仕事をしながら大学院で学んだ、UXデザインの理論と実務。

入社後は就職活動時の希望通り、リスティング広告の運用・管理を任せてもらいました。当時は研修制度も今ほど手厚くなかったので、独学で本を読んだり、先輩社員に教えてもらったりしてスキルを高めていきましたね。その後SNSマーケティング、海外向けマーケティングと様々な経験をさせてもらいました。そして、2017年、34歳のときに上司の勧めがあって現在のUXデザイナーになりました。当時、たまたまUXデザイナーのマネージャー職のポストに空きがあって、上司から「挑戦してみないか」と打診されたんです。実は私、UXデザイナーがどんなことをするのかは知らなかったんですよ。検索してみて直感的に「面白そう」と思い、ふたつ返事で引き受けました。新しいことに挑戦するのが性に合っていたので、ジョブチェンジは苦ではなかったです。

当時は仕事をしながら社会人向け大学院に通い、UXデザインについての知識を基礎から身に着けました。週に2日、半年の間通って、理論と実務について学んだんです。仕事と勉強の両立は正直大変でしたが、学ぶ内容も実際の業務も真新しいことばかりだったので前向きに勉強できましたね。

思い返すと、小学生の頃に禁煙啓発ポスターを描いたとき、先生から「植木君の絵は上手じゃないけど、発想は素晴らしいね」と言われたことがあったんです。おそらくそれは「コンセプトを作る力」を認めてもらった言葉だと思っているんですよ。様々な経験を経てUXデザイナーというキャリアにたどり着いたのですが、もしかしたら先生は私の素質を見抜いてくれていたのではと、今では思いますね。今でもUIデザイナーやビジュアルデザイナーがいないと、私の仕事は完結できません(笑)。

社内プレゼンで入選、クライアントとの一体感を感じる半年間。

UXデザイナーとして最も印象に残っている仕事は、大手通信会社の新規事業に関するプロジェクトです。半年間にわたり、クライアントに伴走しながら新規サービスの企画を立案。社内の最終プレゼンを通過できた、思い出深い案件です。

事業の立ち上げというとUXデザインの領域外と思われるかもしれません。しかしUXデザインにもさまざまな領域があります。新規事業を立ち上げるにしてもサービスの提供価値や体験を設計するだけでなく、どのようなビジネスモデルが最適なのか、一緒に取り組むパートナー企業はどう選定するのかといったことを考えるのもUXデザイナーの役割です。

このプロジェクトで私はユーザーにとって提供価値のあるサービスなのか、収益化できるサービスなのかということを考えていく役割として力添えさせてもらいました。クライアントから2人、メンバーズから2人の4人チームになり新しい旅行サービスの事業案を練っていきました。提供価値やユーザー体験をデザインするためのリサーチも担っていましたので、インタビューを一般の方に実施する必要がありました。リサーチ結果をもとにサービスの提供価値や体験を設計、プロトタイプを作って検証してまたサービス案を練り直すことを繰り返しました。プレゼン当日が迫ってくると、どういう流れで提案したらいいか、どうやったら伝わるかをクライアントの会社でみっちり話し合ったことを覚えています。

プレゼン当日はとても緊張しましたね。普段は会うことができないような、クライアント側の役員の方々が審査員でしたから。数十分のプレゼンでしたが、とても長い時間に感じられました。事業化が決まったときは、プロジェクトを進めてきたチームメンバーと、自社とクライアントという垣根を超えて一緒に喜び合いましたね。本当にあっという間の半年間でした。事業化が決まったことそのものももちろんうれしかったですが、何よりクライアントの方々と本当のチームのように働けたことが、この上ない喜びでした。このプロジェクトで携わることができたのは企画立案から提案までで、開発・リリースは残念ながら管轄外だったのですが、これを機に「考えたものを実際に形にし、リリースするまで、メンバーズに任せてもらいたい」と思うようになりました。

UXデザイナーとして、クライアントとベンダーの垣根を超えて一緒に一つのものを作るというこの上ない経験ができました。

UXデザイナーと人材育成の二刀流。より良いサービスをクライアントと作れることが大きな喜び。

今は人事系のツール・サービスを手がける大手企業のUXデザインを担当しています。人事系サービスの新しい領域について、必要な機能などを調査・設計するのが仕事です。採用、給与・勤怠の管理など、実際に人事部で働いている人に調査しながら進めています。人事担当者が困っていることややりたいことを把握し、自分がいることでその解決策をサービスに反映できるのが大きな喜びです。

今回の案件は、企画段階から携わり、開発・リリースするところまでメンバーズとクライアントが一体となったチームで進めています。プロダクトがお客さんに届くところまで責任を持って取り組んでいきたいです。

また、現在はメンバーズの職種認定制度に関わるマイスター(認定者)として人材育成にも携わっています。UXデザイナーや次のマイスター候補を増やしていくために指導をしたり、イベントなどを企画したりする役割です。いわゆる「会社でその分野の第一人者」という人がクライアントからも求められているということなので、喜びを感じつつ取り組んでいます。「マイスターになってほしい」と上司から推薦を受けたときは戸惑いもありましたが、持ち前のチャレンジ精神で引き受けました。現在では育成視点の仕事の仕方を意識できています。多くの企業にメンバーズのクリエイターの力を利用してもらえるよう、育成に取り組んでいきたいですね。

UXデザイナーとして今後もスキルを蓄え、一生この仕事を続けたい。

今後も良いサービスやプロダクトを生み出すことができるように、UXデザイナーとしてできることをもっと増やしていきたいと考えています。私もこれまで、広告運用やマーケティングと様々な経験をさせてもらいました。しかし、良いサービスを作るのに求められる能力の上限はなく、より多くのスキルを蓄えることがクライアントの要望を叶えることにつながっていくと思います。また、飽きっぽい性格の私ですが、UXデザイナーの仕事は今後も長く続けていきたいですね。大げさに言えば死ぬまで続けたいです。
特にメンバーズのUXデザイナーは、クライアントと同じ目線で同じチームとして、より良いサービスにしていこうと一体感を持って仕事できるのが醍醐味だと思っています。今後もたくさんの案件を通して、クライアントのビジネスに貢献していきたいと思います。

メンバーズの強みは、まるでお客さんの一社員のように伴走する支援の仕方です。これからもお客さんに寄り添って、一緒に考えながら取り組んでいきたいですね。

編集後記

植木さん、ありがとうございました!
今後もクライアントのビジネスに同じ目線を持ち貢献していきたいと語ってくれた植木さん。
人材育成にも携わっており、より良いサービスを生み出すことのできるUXデザイナーを増やすことを目指しています。
メンバーズのクリエイターがクライアントのために貢献し、活躍できるようにしていきたいという想いを感じるインタビューでした。

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文/吉田 拓望
取材・写真/谷貝 玲


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