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正当な評価と報酬を得て、ようやくWebディレクターとして“自信”を持てました。

従業員数一桁の小さな企業にずっと勤めていた田中さん。プロジェクト数の少なさや現場経験の不足感からWebディレクターとして自信を持てずにいました。自分に自信をつけるべくメンバーズを選んで入社したそうです。実際に入社してどのように感じているのか、率直な感想をお伺いしました。


Webディレクターとしての自分に自信がなかった、キャリアの初期。

美大卒業後は企業に就職せず、フリーランスのWebデザイナーとして働いていました。当時は就職氷河期と言われる時代で、「就活してもどうせ就職できない」というイメージが強くあったのです。学生時代にホームページを作っていたのでWebの仕事なら多少はできるだろうと考えて、フリーランスとして働くことを選びました。

今ではどんな企業であってもWebサイトは当たり前のように存在していますが、当時の世の中はインターネットが普及し始めたばかりで、Webサイトの効果はどれほどなのか、慎重に見定めている企業が多くいました。物は試しという形で、学生あがりの人間に「10万円くらいでホームページ作れない?」と頼んでくる企業も珍しくなく、こうした時代背景も後押しとなりました。

結果的にWebサイト制作の仕事を通じて小さな制作会社と縁ができ、そこに就職することができました。ネットの普及にともないECも流行り始めていた時代だったので、受託でECサイトの制作や設定をする仕事をしていたのです。その後、事業会社で経験を積みたいと思い、小規模のメーカーに転職。デザイン業務から営業・ディレクションまですべて一人で担当し、SEOの施策担当や商品再販の際のパッケージ企画も担当していました。小さな会社だったので社長の片腕として働いており、仕事が終わった後も社長と話し合いをしていて、気づけば終電になっているという日々を送っていました。

そこで9年ほど働いていましたが、会社の売上が落ちてしまい、東京から地方にオフィスを移転することが決定。そのタイミングで私も退職することを決めました。当時結婚をしていて妻が2人目の子どもを妊娠していたので、今はチャレンジするよりも生きるためのお金を稼ぐことが大切だと考えたのです。一刻も早く次の就職先を見つけなければ…という気持ちでいっぱいでした。

またずっと小規模の会社で働いていたので、業務は幅広く経験できましたが、どれも浅い部分でしか経験できていないなと感じていたのです。Webディレクターとしての自分の市場価値が分からず、自信を持つことができずにいました。

もっと現場を経験して自信をつけたい。それが転職の軸でした。

「次の会社はもっとWebディレクターとして経験を積める環境がいい」と考え、Webディレクターの現場をたくさん経験できる場所を探しました。そうして選んだ会社は数百人規模の大手SES企業です。早く就職したい気持ちから雇用形態は選ばず、契約社員としてスタートしました。従業員4~5名の小さな会社から数百人規模の企業になったので、プロジェクト数も人数規模も段違いで、様々なプロジェクトを経験することができました。

契約期間が終わりに近づくと、「次は落ち着いて働ける環境に行きたい」「長く働ける環境を選びたい」という気持ちが強くなっていきました。前職と同じように様々な企業や多種多様な現場で働ける環境であれば、Webディレクターとしての経験値を高められるはず。また自分と家族のためにも、給料は前よりもアップさせたいという思いがありました。

メンバーズを知ったのは、前職の知り合いから紹介されたことがきっかけです。話を聞いて興味がわき、説明だけでも聞きに行こうと思い、門戸を叩きました。社員の学習に関するケアが厚いこと、給料も今よりも上がること、クライアント先に常駐する働き方が前職と似ていることに魅力を感じました。

前職にもディレクターやデザイナーなどさまざまな職種の人がいましたが、メンバーズはそこからさらにチームの規模感が大きくなることが期待できました。Webやアプリなどクリエイティブ全体を手がけているので、自分の守備範囲が広がるかもしれないという思いもありました。

メンバーズならプロジェクト数も規模感もさらに大きくなるはず。自分が手がける業務の範囲もさらに広げられるかもしれないという期待がありました。

サービスの立ち上げまで関われて、自分の業務領域が広がっていく。

入社後から現在に至るまでずっと、1社のプロジェクトを担当しています。クライアントはECサイト運営で名の知れた大手企業。現在担当しているECポータルサイトは、実はメンバーズ入社前にECディレクターとして働いていたときに、制作を手がけたことがあるんです。当時と大きく違うことは、運用側の立場に立っていること。特集やキャンペーンページを作る仕事であり、大手ECポータルサイトの裏側が見える面白さを感じています。

またクライアントの新規サービスの立ち上げにも関わることができました。関わっている人数の規模も増え、誰にどの指示をするのか、誰にどの情報を聞いていいのか、仕分けするのが難しかった覚えがあります。完全にゼロからWebサイトを立ち上げ、デザインを立ち上げるという仕事だったので、やりがいも責任感も大きなものでした。

現在ではディレクターとしての仕事にとどまらず、クライアント企業の社員のOJT教育なども担っています。外部のパートナーではなく、あたかもクライアント企業のいち社員のような理解度と熱意を持って働くことを「あたかも社員」とメンバーズでは呼んでいるのですが、その名のとおり活躍することができていると思います。

明確な評価制度のおかげで、自分のキャリアに自信を持てるようになった。

入社して給料を大幅に上げてもらえたのは嬉しかったです。以前勤めていた会社はメンバーズのように評価方法が明確ではありませんでした。前々職は少人数の会社ということもあって、社長の独断で昇給が決まっていたのです。主に結婚や住宅購入などプライベートのステージによって昇給を考えてくれることが多かったですね。前職では契約社員であったこともあり、具体的な評価の仕組みはありませんでした。目標設定も特になく、全体的に常駐先に転籍をするか、転職していく流れが多かったです。

メンバーズでは半期に目標設定と自己評価をし、評価が決まります。私はクライアント企業に常駐しているので、お客さまからのFBが良いととても励みになりますね。自分の働きをどのように思われているのかは、やはり気になるのでこういったFBをもらえるのはいい機会だと思います。メンバーズでは多種多様なスキルを持つクリエイターがさまざまな業種のクライアント企業で働いているため、評価システムにおいては全社員の公平性を保つための仕組みが作られていると思います。明確な評価基準があることで、私の市場価値が分かるようになり、自信が持てるようになりました。また、将来どのようなキャリアを歩んでいくかも少し明確に考えられるようになっています。

入社前に感じていた、教育のケアが厚いという印象にも相違はありませんでした。入社直後は他社員とのコミュニケーションも兼ねて「Figmaでのアプリ画面の制作セミナー」「外部のセミナー」「LT会」などさまざまな勉強会に参加していました。現場が変わると必要なスキルも変わるので、こういった教育体制があることはとても良いと思います。スキル面だけでなく、社内で誰が精通している人なのかも発見することができ、人間関係も構築することができます。このようなことはメンバーズだからこそできることだと思います。

スキルの幅が広がり、今は新たな目標を立てています。

メンバーズに入社する前はさまざまな現場を経験できたらいいなという期待がありましたが、実際は入社直後から現在に至るまでずっと1つの現場しか経験できていません。ただそれを不満に感じたことはないです。

それはページ制作などの業務にとどまらず、新しいサービスの立ち上げやクライアント社員の教育担当など、よりクライアントからの信頼を感じられるような業務を担当できているからであり、自分自身もスキルアップしていることを実感できているからです。

また今年の4月からグロースプロデューサーとしてチームを管理する立場になりました。私自身、これまで前職も含めてさまざまな組織を経験してきました。それを踏まえて、自分の中で思い描く理想の組織像があります。チーム全体を底上げして成長と実績をつくるためにはどうすべきか、そのなかで自分がどんな役割を担うか、どのような貢献をすべきかを考え、目標を立て、進化させていきたいと思っています。

前職とは違って正社員として働いていることもあって、より責任感を感じるようになりました。『メンバーズ』という看板を背負って働くという感覚が強くなったと思います。

編集後記

デザイナーからディレクターへ職種をシフトし、さまざまな現場を経験してきた田中さん。
ディレクターとしてのキャリアに自信を持てずにいた中で、メンバーズの評価制度を通して自身の市場価値が見え、自信を持つことができたそうです。
穏やかな表情の奥に自身とチームを進化させていきたいという強い想いを感じるインタビューでした。

文/須藤 亜希子
取材・写真/谷貝 玲


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