「仕事と家庭を大切に、地元名古屋で働きたい。」すべて叶えられる職場がメンバーズでした。
地元名古屋にあるコンピューターの専門学校を卒業後、名古屋のWEB系の制作会社に勤め、主にエンジニアとしてWeb制作を担当した大口さん。その後会社の業績不振をきっかけに転職、起業と様々な経験を積みました。一貫しているのは地元名古屋で働きたいという思い。個人事業主として働いている中で家族が増えたことを機に、企業勤めをベースに安定して働きたいという思いから、メンバーズ入社を決めました。メンバーズに入社をして感じていることを率直に語っていただきました。
ゲーム好きが転じてプログラミングの世界へ。
子供の頃はインドア派で、友人と遊ぶ時なども外にはほとんど出ず、テレビゲームばかりしていました。高校生の時になんとなくパソコンを扱う仕事につきたいと考え、どうせなら昔好きだったゲームに関われる仕事をしたいと思ったんです。そんなわけで、地元の名古屋にあるコンピューターの専門学校へ入学しました。入学早々、プログラミング(C言語)の基礎から学んでいったのですが、ゲームという世界は表面はグラフィックできらびやかである反面、裏面はこうも地味なのかと落胆したのを今でも記憶しています。また、ゲーム開発のできるプログラマーは、比較的中学や高校生の時からパソコンやプログラムに慣れ親しんでいる人が多いです。そのため入学の時点で技術力で圧倒的に差を感じたことも、ゲーム開発者の道を早々に諦めた原因です(笑)。その代わり、当時はアメブロやmixi、TwitterなどさまざまなWebサービスがリリースされ始め、Webという世界にとても興味を持ち始めた時期でもありました。まさにWeb業界はその当時黎明期だったので、自分もこの流れに携わりたいという思いがあり、Webの勉強をし始めました。
新卒で入社したのは名古屋のスタートアップ系のWeb制作会社でした。専門学校でHTML、CSS、JavaScript、PHPなどの開発言語を学習していたので、必然的にコーダーというポジションでWebサイトの制作に携わります。そこで3年ほど勤めていました。
しかし、残念なことにスタートアップであった1社目の企業は売り上げが思うように伸びず規模を縮小。私は同業のWeb制作会社へ転職しました。そこでも前職と同様にコーディングを担当していましたが、小規模な会社であったため、自分で作ったものを直接お客さまに持ち込み、ヒアリングをもとにサイトを改修し、改修後のサイトをお客様に提供する、というディレクターのような仕事も担当しました。また、この頃のWeb制作はWordPressなどのCMSと呼ばれるサービスが主流になっており、サイトの制作も比較的容易に作成できるようになったため、自身の経験値を広げる目的で、Webデザインの領域の学習を始め、Photoshopを使いサイトデザインも行っていました。
2社目は家族のような付き合いで6年ほど働きました。自分の裁量で仕事もできるため居心地は非常に良かったのですが、もっと大きな規模の有名な企業のWebサイトを作ってみたいと思い、思い切って転職することにしました。その時期に都合よく東京のとある会社で名古屋に支社を開きたいというお話を頂き入社を決意。そこで初めてWeb制作におけるチームでの分業制を経験し、デザイナーやエンジニアといった各職種を極めている人たちに出会うことができました。なんとなく自分がゲーム開発を諦める原因となった専門学生時代の優秀なプログラマー達と重なったような気がしましたが、今度は同じ業務をこなす味方であるので、これ以上に心強いことはなかったです。大手のクライアントを相手にガシガシと仕事をこなす神様のようなデザイナーや優秀なエンジニアがいたりして、とても刺激的な環境でした。ここで初めてWebディレクターというポジションにつくのですが、凄腕のクリエイターと一緒に仕事をして、自分だけでは解決できない問題や開発の規模を、チームで動くことで解決できる楽しさを知りました。
人生で一度は面白いことをしてみたいとの思いから、レンタルスペースの事業を立ち上げ。
3社目の会社は名古屋支社を拡大させていく予定だったのですが、名古屋で想定していた案件が思うように取れなかったようで、3年後に残念ながら名古屋支社を閉じることになりました。本社からは東京本社の勤務に切り替えるか、当時はそこまで主流ではなかったリモートワークでの仕事を続けるかという選択肢を頂きましたが、人混みが苦手なため東京に住むことは考えられず、リモートワークも当時は自分の働き方に会っていないような気がしていたので地元での転職を決意しました。
ただ当時は転職するにしても、東京のように大きな規模のクライアントの仕事を行える環境が名古屋にはなかなかありませんでした。年齢も30を超え、頭の片隅には独立してフリーランスとしてチャレンジしてみようかな、という意識が同時に芽生えていました。幸い退職が決まっていながらも会社との関係性は良好だったので、閉じる予定の名古屋支社を個人の事務所として譲り受けることができ、そこでフリーランスとしてスタートをしました。譲って頂いた事務所は150平米ほどと、個人で使うにはかなり広かったんです。パソコンとネットが使えればWebの制作はできるので、空いたスペースはレンタルスペースとして一般の方に有料で貸し出すことにしました。
当時東京では、アパートなどの一室をリノベーションして貸し出すビジネスが副業として流行していました。名古屋ではそのビジネスがまだ主流ではなく、チャンスがあるのではないかと感じたのです。レンタルスペースの利用用途は特に制限せず自由としましたが、最終的には写真スタジオ・セミナー・アパレル店のポップアップショップとして利用頂くことが多かったです。元々Web制作のフリーランスとして独立したはずが、レンタルスペースの運用も面白く、いつの間にか仕事にかける時間も逆転していました。個人事業なので収支は不安定ではありましたが、食べていくには問題ありませんでした。
子供が生まれ、安定した職を求めて転職。これまでの経験を活かせるフィールドへ。
やりたいことをして充実度は高かったフリーランス時期でしたが、3人目の子供が産まれて家族が増えたのと同時に、レンタルスペース兼事務所として借りていた場所は設備の劣化も発生。運用を続けるには大規模な投資が必要となり、このまま継続をするか悩み始めていました。結果、事業が順調なタイミングで、使っていた場所ごとレンタルスペース事業を他のオーナーさんに売却。自分自身はもう少し安定した企業で働きたいと考えるようになりました。
ちなみにレンタルスペースは2024年現在も稼働しており、新しいオーナーさんのもと新店舗がオープンしているので、どうやら自分に商才はあまりなかったのかもしれません(笑)。
4度目の転職に当たってはWebに関する経験や、個人事業で行っていた対面での接客、SNSの活用や事業収益の計算といった自身で培ってきたノウハウをトータルで生かせる仕事をしたいと考えました。その上で家族のために安定して長く働けることは必須条件です。働きやすく、福利厚生がしっかりしているところを選びたいと思っていました。
メンバーズを選んだ理由には、そういった充実した福利厚生もありますが、社内ではお子様のいる方も多く働いており、ワークライフバランスを大切にする社風である事も私の希望に合っていました。しかしそういった条件面以外でも私にとって大きな魅力がありました。そのひとつが、入社のタイミングで名古屋拠点を立ち上げる予定であったこと。私自身、これまでの職歴ではスタートアップや拠点の立ち上げなどをきっかけに入社していることが多かったんです。0から1にする取り組みやアイデアを考えることが好きなので、ただの偶然とは思えませんでした。
久しぶりの会社勤めで不安がなかったというと嘘になります。私は心配性でハートも弱いほうです。最近はなるべく「新しい仕事、不安、緊張する、いやだな」というネガティブな気持ちになった時は、「新しい人に会える、新しい仕事で自分の経験値が増える!」という風にポジティブに思考を変えるようにしています。
フリーランスの経験から、これまでいろんな失敗をしてきました。だからこそ「失敗しても最終的には何とかなってきている。だから悩んでも仕方ない」と思うようにしています。結局のところ、心配事があっても生きていけるし、そのうち時間が解決してくれたり、誰かが助けてくれたり、自分自身の気持ちの切り替え方で好転していくものです。ちなみにフリーランスで独立開業した2019年はコロナ真っただ中の年ですが、それでもどうにか乗り切ってきました。難しい局面でも何とかなるだろうという自信は常に持っています。
さまざまなクリエイターと協業し、仕事の幅を広げられるメンバーズならではの働き方。
現在(2024年12月)配属されている案件は、自動車関連のIT企業です。私の稼働しているお客さま先は、主にエンドユーザーや販売店向けの販促ツールの制作や管理をしており、その部門で管理されている社内ポータルサイトのリニューアル案件にアサインされたことが最初のきっかけでした。
元々運用されていた社内ポータルサイトはお客さま先の社内チームが内製していたのですが、ページ毎に発生する権限設定やサイトの動線のわかりづらさなど、運用部分にいくつか課題を抱えていたのです。私は元々Webディレクターとして情報設計やWebのリニューアルなどの知見があり、その経験に期待されていたと思います。お客さまが運用しやすいようにマニュアルや権限設定を整備したり、体制づくりをしていく側面もありました。アサイン後の2ヶ月ほどでリニューアルの案件は無事に完了し、現在は社内のポータルサイト利用者から頂いた意見をもとにサイト改善を進めるなど、より使いやすいサイトにするために、お客さまチームのメンバーとして伴走支援を行なっています。
メンバーズにはたくさんのクリエイターが所属していて、案件によっては彼らと協業して仕事に取り組むこともあります。さまざまなスキルに長けた、たくさんのクリエイターと仕事ができるのは大きい企業ならではでないでしょうか。自分自身も仕事の幅を広げられ、転職してよかったなと思います。
また、福利厚生の面で言えば、有給休暇・夏季休暇、子供のいる世代だとお祝い金や看護休暇なども充実しています。休暇に関しては各々のタイミングで取得ができるので、休みが取りづらいと感じたことは一度もありません。
名古屋オフィスの成長に貢献したい。
現在はまだ入社して日が浅いため(インタビュー時は入社9か月目)、案件で大きな苦労をしたようなケースはまだないのですが、最近、東海エリア(愛知・岐阜・三重)で比較的大規模な展示会に出展する機会がありました。展示会出展の目的は、名古屋を中心とした東海エリアの企業様へメンバーズのサービスを紹介し、営業開拓及び関係構築をすること。私はそこで出展計画やチラシ作成など名古屋メンバーとマーケティング担当の中間的な役割を行いました。3日間の展示会イベントで、目標配布数のおよそ3倍にもなる名刺の交換ができ、イベントは無事に成功。地元の企業様との情報交換もでき、自分にとっても展示会出展という経験を積むことができました。
名古屋オフィスではメンバーが集まって定期的に定例会を開いており、展示会の出展はその中で出たアイディアです。新しい拠点をどうやって盛り上げていくか、仲間とアイディアを出し実行していく過程は面白いですね。今後も名古屋オフィスを盛り上げていけるよう力を注いでいきたいです。
メンバーズに入社するまでのさまざまな経験を経たからこそ思うのですが、今の私にとってはたくさん給料をもらうとか重要なポジションに昇りつめることよりも、家族や自身の健康も大事にしながら長く働き続けることがとても大切です。メンバーズはそんな私の希望に沿った環境であることを実感しています。
また、私は管理職で働くよりも現場でクリエイティブな仕事をしていくことが好きなので、今、現場で仕事ができている事はとても幸せなことです。一緒に仕事をしているメンバーズの社員はとても若い方が多いので、自分が培ってきたノウハウや経験や失敗(笑)などを若手メンバーには伝えていきたいですね。私は「後進を育てたい!」と強く意気込むようなタイプではないのですが、せっかくご縁を頂きメンバーズに入社できているので、その中で活かせるスキルを発揮しながら今後も貢献していきたいです。
編集後記
家族との時間を大切にしながら、案件と名古屋オフィス拡大に向けたプロジェクトに向き合っている大口さん。
穏やかな語り口とは対照的に、名古屋オフィス成長への想いを語ってくれました。名古屋出身の大口さんだからこそ持っている熱量を感じるインタビューでした。
文/吉田 拓望
取材・写真/谷貝 玲